ワンダリングライフ研究会

あれよあれよともう一週間経ってしまったんですね。ふくろうの学校第2回に参加された皆様、遅ればせながら遠い所までおこしいただきありがとうございました。

前回の「出産・育児」に関する座談会は嫁さんと助産師さんに任せて裏方でしたので、今回初めて表舞台で進行役みたいなものをさせていただきまして･･･。

曇り空の下、なびか農園の大きな木陰でふくろうの学校第2回はスタートします。
お子さまたちも合わせて総勢27名、まずは自己紹介。そしてまずは腹ごしらえ、みんなで昼食を頂きます。おいしいパンとスープ、そして手料理の差し入れを頂き、フルーツまで食べちゃいます。









みんなで輪になって同じものを食べる、コミュニケーションは無くても、なんだか一体感が得られる。この会の趣旨の一つ、食事って面白いものですね。

さて午後の部、まずはお招きした方々からお話が始まります･･･。

最近、上手は話し方や面白い内容は必要ないのかなぁ、と感じます。聞き耳を持った参加者がいらっしゃれば「場」は自然と作り出されるものなのですね。本当に有意義な会になったと思っております。
多くの方の「生」の声が聴けた事。そんな声は胸に響き、問題提起となり、自分の「考えや思い」となって残ります。そしてその思いを「声」にして誰かの胸をノック出来ればいいなと･･･。

色んな境遇の方々がいらっしゃれば、それぞれの考え方があるし、声の捉え方があると思います。「琴線に触れる」って事でしょうか？

今回、私は長く原発反対の活動をされているSさんの言葉が耳に残りました。

「今、多くの皆さんの思いが「反原発」という動きに傾きつつある。これは僕にとって本当に喜ばしい事なんです･･･。だけど現実に事故はもう起こってしまった。そう考えると明らかに（僕らの）力不足だったと思います。今までやってきた事は何だったんだろう･･･。」（大体こんな事を仰ったと思います）

そのつぶやきにも似た言葉が私の胸に刺さり、慰めの言葉さえかけることが出来ませんでした。
「あなた達が頑張ってきたからこそ、僕らが声を持つ事が出来たのですよ。あなた達がいたからこそ、僕らが走り出せるんです。」と･･･。

ふくろうの学校第2回は終了しましたが、課外活動は皆さんが続けられていくことでしょう。
早速「ママとこ」のメーリングリストに参加する方、別の移住されてきたご家族の相談を受けておられる方などなど、動きが始まっていました。


故郷を離れ、身寄りのいない土地に疎開してくる事は勇気ある決断です。しかし、そこに留まると覚悟を決めて行動することも同じことなのです。
政府や有識者の意見を参考にする事は大切ですが、決めるのはあくまで自分自身。他人任せではない、自分で道を選び歩みを進める人たちがもっと増えてくれれば、と感じました。

今回のサブタイトル「今を生きる」とは、より良く生きるための選択がこの瞬間に起こっているということではないでしょうか？
大げさかもしれませんが、人生をまっとうする「生ききる」ことを改めて気付かされた一日でした。

参加者の皆さん、本当に有難うございました。